2022 0901 揚力の説明

 飛行機が飛ぶ原理、つまり翼はどのような仕組みで揚力を発生するかはずいぶん昔から読んでいた。おそらく小学校の頃に「航空ファン」をほぼ毎月買っていたのでそこで目にしたのだろう。上面を流れる気流は下面を流れる気流より長い距離を移動するから、速度が速くベルヌーイの定理で圧力差が生じ揚力となるという説明だった。それは何十年もそう思っていたし、今でもそう言う説明が皆無ではないかもしれない。最近の流体力学の専門書ではどうなっているかと、市の図書館から2冊借りてきた。

左は2020年初版、右は2020年第2版だ。明解入門は最初から理解できるかまあまあ丁寧に読み進んだ。そして終章で翼の揚力発生メカニズムが1ページ半で説明されている。動き出しから渦の発生、よどみ点の後端への移動とクッタ・ジューコフスキーの定理を使った説明は分かり易い。惜しむらくは有限翼については扱っていないので、翼端渦については触れていない。ヨットのセールとキール・ラダーを理解するにはその点が物足りない。

左の機械工学基礎講座の揚力に解説は雑で物足りない。もともと今頃流体力学の本を借りる気になったのは、"Understanding Aerodynamics"(Doug Mclean)という本がヨットのフォイリングを理解するのにお勧めだと知ったからだ。amazonで調べたら¥14,000余りしたので、最近の日本の流体力学本を見る気になったのだ。やはり"Understanding Aerodynamics"を買ってみるか。

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