2022 0924 デイセーラー:"Ruby Slipper" by Doug Hylan
パラパラと見ただけでじっくり記事を読んでいなかったWoodenBoat No.287 July/August 2022を昨日今日で読んでいる。いくつか面白い記事が出ていた、William Fife IIデザインのBloodhoundの記事もその一つで、オリジナルとレプリカの2部構成だ。今朝、読んで色々考えたのは23ftのデイセーラー、Doug Hylan設計のRubyのデザインのレビューだ。このボートはまだ実際には作られていない。設計図は$400で売られているので、もしかしたら誰かが作っている最中かもしれない。(https://www.dhylanboats.com/design/plans/ruby-slipper-233-daysailer-plans/)
これが仕様だ。比較のためにカッコ内メトリックの数字とCorpus Christi(Nora21)の数字を入れた。LOA – 23’ 3″ (7.1m vs. 6.2m)
LWL – 21’ 4″(6.5m vs. 5.9m)
BEAM – 7’ 2″(2.2m vs. 2.5m)
DRAFT – 2’ 3″ board up, 4’ board down (1.2m vs. 1.0m)
HULL TYPE – Multi chine, keel/centerboard
DISPLACEMENT – 2500 lb. (1135kg vs. 1210kg)
LEAD KEEL - 1100 lb.(499kg vs. 370kg)
SAIL AREA – 233 sq. ft. (21.6m2 vs. 15.2m2)
CONSTRUCTION – Glued lapstrake plywood
SUITABLE FOR — Somewhat protected waters
TRAILERABLE – Yes
SKILL LEVEL REQUIRED – Intermediate
LOFTING REQUIRED – No
一見するとクラシックなデイセーラーだがかなり帆走性能を重視した数字だ。"nice fit for wobbly old salt"であると同時に、良い性能とリラックスしたデイセーリングを求めるセーラーにぴったりだとデザイナーは書いている。標準で補機はついていない。レビューにはトランサムにスカリングノッチを付けてオールで漕ぐか、電動モーターを付けるのを薦めている。ガソリン船外機は美観を損なうので反対している。
これがCorpus Christi(Nora 21)の代わりとしてどうだろうか?セーリングは遥かに快適だろう。バラストが重いとはいえビームも狭いし現状のCorpusに比べるとリーフを要する場面が多いだろう。フリーボードはかなり低いので、キャビントップとコーミングはあるがチョッピーな海面ではかなりウエットなのではないか。コックピットフロアは水線より下なので、打ち込んだ飛沫がたまると自然には出ていかない。これはちょっと気になる点だ。
艇置き料を考えると1~2ft短くしたい。自作が前提だからDoug Haylanに相談すればどう縮めるかのアドバイスももらえるかもしれないし、短いバージョンもデザインしてくれるかもしれない。
グルードラップストレイクは自作した2艇と基本的に同じだ。11/13ftと23ftでは板厚も違うし似てはいるけれどかなり作るのは大変だろう。大きさから言って庭では作れないので鎌倉の空き地でとなり、ちょっとした小屋をまず作る必要がある。ガレージが手頃かもしれないが、長さは問題かもしれない。
10年前、13ftディンギーを作った直後は次に大きいヨットを作ろうかと資料を取り寄せたりしたが、クルーザーとなるとやはり桁違いの作業時間だろうということもあり、深く検討するまでは至らなかった。
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