2023 0907 健康寿命

 健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいうそうで、2019(令和元)年の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳だ。私は5月に73歳になったので、健康寿命には達したということだ。何年か前に健康寿命を知った時は、自分には関係ない、その歳では当然健康だろうと感じた。

3年前には腰痛でジョギングができなくなった。きっかけははっきりしないが、脚立に上って庭の梅の実を採っているときに腰に違和感を感じた。ぎくっとしたという感じではなく、そのまま実は採り終えた。腰痛は中学1年の夏に腰を痛めてから、何度も経験していた。日常生活ではそれほど困ることはなかったが、走るとはっきりと痛むのでジョギングはやめた。横断歩道で信号が変わりそうになり、小走りをしようとすると痛みで歩行に戻るというのは何十年間で初めてだった。ウォーキングでは1時間近く経つと腰に痛みと疲れを感じた。それから3年が経ち、今では信号を渡る程度はほとんど痛みを感じずに走れる。1km/10分のペースで1時間程度歩いても腰痛を感じるとまではいかない。それに気を良くして6月にウォーキングの帰りに暫くぶりにジョギングよりはかなり早いペースで約1分間走ってみた。走っている時も直後も痛みは出なかったが、翌日いくらか違和感を感じた。

今年は7月に入ると本格的に暑くなり、日中は30度越えが、夜は熱帯夜が続いた。その頃からウォーキングでちょっときつめの坂を上っていると胸骨に痛みを感じるようになった。脚と心肺のトレーニングのために上りでもできるだけ速度を維持するようにしていた。心拍数は110以上に上がる強度だ。上りにかかると痛みを感じ、平坦に戻るか下りになれば痛みはほぼ消えた。以前にもあった気はするが、今年の7月はそれがかなり顕著でしかも痛みも強かった。胸痛をGoogleで調べると狭心症の症状が該当した。

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(https://newheart.jp/glossary/detail/cardiovascular_medicine_004.php)

安定狭心症(労作[ろうさ]性狭心症)

階段を上がったり、重いものを持ったり、運動をしたり、心理的なストレスを受けたりしたときに、胸に痛みや圧迫感を覚えます。力仕事や運動をしたり、ストレスを感じたりすると、それに応じて、体内にたくさんの血液を送り出そうと心筋が活発に働き始めますが、血管が細っていて血液供給が追いつかず、胸の痛みなどの症状が出るのです。毎回、ほぼ同じ程度の運動やストレスで生じます。カッコ内の病名にある「労作」とは、日常動作や運動などで体を動かすことです。

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原因

狭心症の原因は、ほとんどが動脈硬化です。動脈硬化とは、高血圧その他のさまざまな要因で血管が柔軟性を失い、硬くなってしまった状態です。動脈硬化が進むと、血管の厚みが増し、血管を狭めます。

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今まで動脈硬化は心配していなかったし、以下にある狭心症のリスク要因に該当する項目はない。

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以下のようなリスク要因を抱えていると、発症しやすいと言われています。

・高血圧

・肥満(外見には痩せていても内臓のまわりに脂肪が付いている内臓脂肪型肥満=メタボリック症候群=も、リスク要因の一つです)

・糖尿病

・高脂血症(コレステロール値が高い状態)

・高尿酸血症(痛風などと言われたことのある方に当てはまります)

・ストレス

・喫煙

・家族歴

以上のリスク要因のうち3項目以上当てはまる、男性なら50歳以上、女性なら60歳以上の人は、狭心症や心筋梗塞を発症する可能性が高いので、要注意です。

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暑さとともに坂での痛みは強まり、不安に感じて7月19日かかりつけの内科医を受診した。血圧、聴診、心電図を調べた上で狭心症ではないと診断された。そのクリニックでは10年以上特定健診を受けているので、糖尿、高脂血症、高尿酸値に問題ないことは分かっていたからか、血液検査はなかった。上り坂ではゆっくり歩けばいいと言われた。その歳でなんで坂を急いで上るのかと暗に言っていると感じた。

これらの状況を前にして、私の健康状態はもはや若い頃とは違うのだなと、本当の健康ではないのかと思うようになった。言葉を変えると、健康寿命はつきたということか。

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