2024 0221 趣味:ヨットと車
1971年の暮れに大学の友人7人と中古のディンギーを買った。葉山マリーナに置き場を確保し、翌1972年から本格的にヨットを乗り始めた。中心メンバーはヨット部員だった2人だが、私が一番ヨットにのめり込んだ。ヨットは趣味になった。社会人になった1975年には1人乗りディンギーを買いレースに参加し、1980年にはクルーザーへの乗り換えを機に油壺へ移り、1995年からウインドサーフィンを始め、2000年と2010年には木造のディンギーを作った。グループは2017年に解散しヨットを手放したが、半年後に今のクルーザーを購入した。この50年余り、趣味はと聞かれれば迷いなくヨットと答えてきた。
もう一つの趣味は車だ。生まれ育った横須賀はアメリカ海軍基地の町で、家は基地正門ゲートから500m程にあった。アメリカ駐留軍人が持ち込んだ外車を街でよく見かけた。1958年に父親が世界の自動車という車の年鑑を買ってくれた。そのおかげで街で見かける外車が識別できるようになった。その後何年か自動車年鑑は毎年買ってもらっていた。1960年に父と母は免許を取り、すぐに7年落ちの黒いVWビートルを買った。1976年に初めて買ったのも1970年製VWビートル1500だ。その後2度のアメリカ駐在のせいもあって多くの車に乗った。1988年には昔から憧れたいたポルシェ911も手に入れ、週末は郊外のドライブを楽しんだ。それでも趣味としては車よりもヨットを上においていた。趣味はと問われてヨットですと口に出るが、ヨットと車ですと答えることはほとんどなかった。
2回目のアメリカ駐在では2代目のポルシェ911、最後の空冷993も手に入れた。ポルシェ・クラブに入り毎月開催されるオートクロスに出ようか迷った時期があった。改造は必要ないが最低限タイヤ代は年間$1,000程はかかると推定した。一方ヨットはアメリカでは機会がなく、もっぱら湖でウインドサーフィンを楽しんでいた。年間50回くらい乗った年もあったし、毎年ボードやセールの更新に優に$1,000以上は注ぎ込んでいた。そしてウインドサーフィン費用を削ってタイヤ代にする選択は選ばなかった。
2台目の911を買った翌年1999年に、通勤用のGolf IIIを知り合いに売ってちょっと面白そうな車に変えようと思いついた。エアコンもちゃんと効く993なら通勤にも使えるという目算があった。色々探した末、$3,000で手に入れたのは1993年型のサーブ900Sだった。室内はあまり綺麗ではなく犬の毛が大量に残っていたし、すぐに天井のライニングも一部たれさがり、エンジンルームも相当汚れていた。それらを掃除したらかなり見場は良くなった。買ってすぐシリンダーが水漏れしエンジン交換した。オートマもギクシャクしていたがサーブ修理の専門店で調整したらスムーズになり、全体としてかなりコンディションになった。このサーブ900Sをきっかけに自分の中で車も趣味の地位を確立した。
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