2024 0821 原発性マクログロブリン血症(悪性リンパ腫)#3

8月20日は済生会横浜南部病院血液内科で15回目の検査と診察。近所の内科医の紹介で血液内科を受診したのが去年の11月末、原発性マクログロブリン血症と診断が確定したのが1月初め、イムブルビカの投薬が始まったのが21日で6か月が経過した。

 

今回の血液検査の結果は期待に反して改善はなかった。残念ながらマクログロブリン血症は完治しない癌だ。治療の目標は貧血(赤血球数、ヘモグロビン数、血小板数の減少)の解消とIg-M抗体数の減少だ。それぞれには正常値があり、その上限値と下限値が検査結果のデータとともに印刷されている。今回血症板は71日と同じ205で正常範囲に入っていた。担当医は、貧血はかなり改善したと評価しているが、赤血球とヘモグロビンはいくらか減少し、520日、71日よりは微減で、正常範囲には届いていない。医者は印刷されている正常範囲は適当に決められた目安に過ぎないと言い、治療効果の判断基準とは見做していない。赤血球とヘモグロビンを見ると、半年前は正常範囲の下限からは2640%下回っていたのに対して、現在は13%だ。202211月の特定健診の時の数字は、ほぼ昨日の数字に近い。それらは正常範囲をはっきりと下回っていたわけだが、かかりつけ医は気にしなかった。見落としか正常範囲の軽視かは不明だ。約2年前の状態まで戻ったといえる。一方肝心というかマクログロブリン血症の張本人と言えるIg-M抗体は、投薬開始の2月が最高で1369mg/dl、その2か月後の48日が836で最低、その後は930888884、そして今回は932とあまり変化はない。Ig-Mの正常範囲は33~183と比較すると相当高い。

 

これまでの6か月余りのイムブルビカの服用で貧血はかなり改善したが、Ig-Mを望ましいレベルまで下げる効果は十分ではない。担当医は今後もあまり改善は望めないと考えている。とはいえ、貧血の改善があるので投薬は1年経過するまでは継続するとのこと。その後は状況次第だが投薬を中止して様子を見るとか、リツキシマブ等の別の薬を併用する等が考えられるとのこと。リツキシマブは点滴により投与し入院を要するが、副作用もイムブルビカよりは一般的には強いそうで、担当医はあまり乗り気ではなかった。アメリカではマクログロブリン血症の新薬が出ていてイムブルビカ以上に効果が出ているそうだ。いずれ日本でも認可されるのだろうが、やはり高価な薬にはなるだろうとのことだ。

ここ数週間は胸の痛みを意識することはないし、寝汗も2か月近くは気づいていない。弁膜症の進行を恐れてウォーキングやハイキングでは無呼吸運動にならないよう心拍数を110以下に抑えるよう気をつけているが、日常生活でそれ以上の不便は感じない。完治することのない病気であることを受け入れると、Ig-Mが下がらないことを気にするより貧血が許容レベルにあることを甘受していくのだろう。

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