2025 0130 Vendee Globeの出場艇
今日これを書いている時点で12位までがフィニッシュし、13位のSam Daviesもあと10マイル余りでフィニッシュする。
前回と比べて出場艇数が増えたがそれ以上に厳しい競争になった。さらに気象に恵まれフォイル艇の進歩もあったせいでトップは9日以上短縮する新記録だ。暇に任せて出場艇とスキッパーについて調べてみたら面白い発見があった。まず艇についてはやはり今回のレースに合わせて進水した最新デザインが上位を占めた。最新世代(2021~2023年進水):1~9位、12、13位
1世代前(2018~2019年進水):8、9位、11位
2世代前(2015年進水):10位
今回白石康二郎さんは2019年進水で前回16位に入ったヨットで出場した。フォイルを新しくし、バウも(切って)作り替えて大改造をしたので、最新世代には敵わないがかなりのポテンシャルはあるだろう。しかし、大西洋を南下中にワイルドジャイブを2回起こしメインセールのバテンを折ってしまった。バテンは交換できたが、それ以外にもダメージがあったようで、また完走を最優先にしたセーリングをしたためか20位以上に上昇することは敵わず24位を走っている。前回よりは上位を狙うとVendee Globeの自己紹介Profileに書いているので、その点では残念な状況だろう。しかし、多くの最新艇の参加、参加艇数が33から40へ増えたことを考慮すれば悲観する結果ではないかもしれない。
白石さんは57歳で、現時点で19位を走っている伝説のヴァンデグローブセーラーJean Le Camの64歳に次いで高齢だ。50歳以上はもう間もなくフィニッシュするSam Davies、50歳、28位にいるArnaud Boissièresの52歳、リタイヤしたPip Hareの50歳だ。(31位以下は年齢を確認していないが)恐ろしくタフなレースであることから57歳での完走ですら快挙と言えそうだ。ちなみに1位から10位までのスキッパーの平均年齢は39.3歳だ。
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