2025 0604 自作ディンギー「翠波」売却

 2010年8月から2012年5月まで400時間近くかけて作ったディンギーVIF390「翠波」を昨日売却した。2012年6月の進水以後、2013年10月におろしただけで12年近く乗ることはなかった。手軽に車に積んで海岸まで持って行き、一人で乗れるようにとガレージ天井から吊っておいたり色々と工夫した。それでも油壺に置いてあるクルーザーに比べると帰宅後の水洗い等が億劫で乗らなかった。2017年に31ftクルーザーの共同オーナーのグループが解散し、個人で21ftのクルーザーに乗り換えてからは準備と片付けの時間も短縮し、心理的にも気楽に乗れるようになった。2019年夏、家の外壁塗装に際しガレージから庭に移動してさらに乗ろうという気は起きなくなった。


一昨年秋に心臓弁膜症と診断され登山や筋トレは禁止とは言わないが症状を進めると言われ、ディンギーとしては相当軽い30キロ余りある船体を、海岸で駐車場から波打ち際まで持っていく気は完全に失せた。去年の秋にかけてあったブルーシートが劣化して船体が露出してきたことに気づいた。ブルーシートは安いものだし買ってかけ直そうと思ったが、いい機会だから処分しようと考えた。この先私に何かあった時に家族は処分に苦労するだろう。爆安屋等はお金を払えば持って行ってくれるだろうが、もう乗ることがない以上元気なうちに処分することにした。

まず状況を見るために庭からデッキに上げることにした。ボートは庭にある木を避けておいてあったので、木を避けながらで一人で移動させるのも一仕事だ。なんとかデッキに載せてハルを水洗いした。グラッシングしてウレタン塗装したハルの外側は移動でできた擦り傷以外つやも維持していてきれいだった。

トランサムと内側はウレタン塗装だけでところどころ黒ずんでいる。そこを押しても凹むことはないので当面修理が必要とは思えない。

これなら売れるのではと思い、Facebookのグループ、”ヨット・ボート関連:売りたし買いたし”に投稿した。値段は船台(ランチャー)付きで¥5,000。持って行っていただければ幸いという思いからの値付けだ。問い合わせはすぐにあった。数日で「買いたい」、「見た上で買いたい」と10人以上からメッセージが届いた。九州や大阪からも来たが関東の3人に都合のいい時に見に来た上で決めてくださいと返答した。内2人とは見学の日時が決まり、栃木県からの人が昨日見に来た。船底を見てから正立させて内部を見て、艤装品と船台を一通りみて購入決定。ボート、艤装、セール、船台をガレージに移動。

幅が広く天井も高いハイエースはちょっと驚きだった。3.9m x 1.2mのディンギーを車内に飲み込んだ。4.3mのAquamuseのマストも入った。

購入された方はクルーザーを2艇、1艇は一人でもう1艇はグループで所有しながら、今でもサンフィッシュにも乗っている。それなら翠波も難なく乗れるだろう。いい人がすぐ見つかって幸運だった。

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