2022 1027 車の性能データ

日本でメーカー・インポーターから公開されている車のデータにはもう長いこと走行性能データは含まれていない。だいぶ以前は最高速はあった気がする。したがって雑誌CGのテストデータを参考にしていた。最高速度自体は普段の使用ではまったく意味はないが、加速データはある程度参考になる。しかし、CGは買わなくなったし、日本のネット上の試乗記では体感性能は語られても、数値性能データは出ていない。

今回T-Crossの更改をいろいろ考えていて、T-Crossの低速からの加速に不満があるので、試乗での実感を確認できるようなデータはないか調べた。一つ見つかったサイトは、CARS-DATA(cars-data.com)だ。データの出所は不明だがあらゆる車のデータがグレード毎に出ているので、独立した試験結果ではなくメーカー公表値だと推定する。数値の信憑製ははっきりしない。それでも目安にはなるだろうと以前持っていた車を含めて調べてみた。

 2002年から10年乗っていたGolf IVは低速〜中速トルクがあり、速くはないがストレスを感じなかったが、データで見ると遅い。それに比べると最新モデルは押し並べて速い。T-CrossとGolf VIIIのベースモデルeTSI Activeはデータ上同じエンジンで違いは、ギヤ比を少し遅くし13psのモーターを追加したことだ。それによりGolfは重量増加をカバーし、空気抵抗に勝るせいか最高速度は+10km/h近い。中低速でのトルクの細さはモーターがカバーするとはいえ、明確にT-Crossより力強いと感じはしないだろう（先日の試乗ではその辺りは感じ取れなかったが）。

ディーゼルの3車、Mini Cooper D、Golf VIII TDI、C3 Aircross HDiは、VWの2車に比べると加速は一枚上手だ。ディーゼルの特性と合わせ街中、山道ではT-Crossよりも低回転での加速のもどかしさは少ないだろう。興味深いことにMini Cooperは同じ1.5Lでガソリンが、加速も最高速もはっきりとディーゼルを上回っている。Miniは特段静かな車ではないこともあり、ガソリンは静かさよりも踏んだ時の速さで選ぶことになるのか。ガソリン車は車両価格は安いが購入時の税金で相殺され購入費用はディーゼルとほとんど変わらない。中速での力強さを取るか、回転上昇の気持ちよさを選ぶかという選択か。