2023 0119 エドワード・ホッパーのヨットの絵

4日ほど前にFBのタイムラインにエドワード・ホッパーの『Ground Swell』という絵が出てきた(https://www.facebook.com/photo/?fbid=207930165135246&set=a.134583895803207)。ホッパーの絵というと都会の絵というイメージで、見たことがあるのは、『モダン・アート, アメリカン 珠玉のフィリップスコレクション』でのSundayApproaching a Cityだ。そのほかどこで見たかは覚えていないがNighthawksも印象に残っている。いずれも都会と孤独な人というイメージだった。Ground Swellはそれらとはまるで違うテーマと描き方で驚かされた。調べてみると都会の絵と並行してマサチューセッツ、メインの海岸の景色、灯台、ヨット等も描き続けたことを知った。これは1911年作の油絵Sailing

そのほかWikiArt(https://www.wikiart.org/en/edward-hopper)にはいくつかのヨット、ボートの作品が見られる。

The Monhegan Boat(1918)


The Cat Boat
(1922)

 これら3枚はPublic Domainに属する。Fair Use(引用して問題はないだろうが)の分類には、The Bootleggers(1925)、The Long Leg(1930)、Ground Swell(1939)、Lee Shore(1941)でていた。ホッパーはヨットに乗ったそうだが、所有したことはなかったとはいえ題の付け方、構図とヨットの状況からヨットをよく理解していたことが偲ばれる。Bootlggersは小型パワーボートで、禁酒法時代に酒を密輸したボートだそうだ。

家の本棚を見たら20年以上前、アメリカにいたときに妻が買った『Edward Hopper The Water Colors』by Virginia M. Mecklenburgがあり、そこには3枚の水彩画が載っている。

The Coast Guard Boat II(1929)、The Dory(1929)、Yawl Riding a Swell(1935)

以上のヨット、ボートも興味深かったが、灯台や海外沿いの家の絵もいい雰囲気だ。都会の絵とこれらの絵を並行して何十年も描き続けたことも珍しいのではないか。どれか1枚リプリントを手に入れようかと思う。


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