2023 0829 Corpus Christi性能改善
Corpus Christiを手に入れて10月で6年が経つ。修理、レストレーション、改善は多岐にわたったが手を付けていない分野がある。性能だ。前のNona(Swing 31)に比べると全長は60%しかないし、クラブレーサーだったSwing 31に対してNora 21はレーティングルールを意識していないクルーザーだ。10~15knotの風で波がなければ~6knotで快適にセーリングを楽しめるとはいえ、5knotを超える日は多くはない。また上り角が悪くマーク・ブイを回航するときはかなり行き過ぎてからタックしなければならない。いくらレーティングが低いとはいえ上りレグのあるレースは出る気が起こらない。
ここらでハルの塗装よりも性能改善に投資してはどうかと考えている。頭の中にある改善項目を列挙しよう:
1)フォールディングプロペラへ交換
ネットで調べたらフォールディングプロペラは固定プロペラに対して0.75~1.5knot速くなるという。抵抗が減りスピードが上がれば上り角も改善される。現状の機走速度、5knot/2200rpmは遅いと感じているが、エンジン音が大きいので2000rpm以上には回転を上げないことが原因のようだ。1GMの巡航回転数は、定格回転数3600rpmの8割で約3000rpmで、最も効率がいいのは2700rpmだそうだ。適切な径とピッチのフォールディングプロペラへの交換で機走速度も上がるかもしれない。現在のプロペラは3枚翼でD:280mm、P:220mmだ。船底とスケグの間の空間は広くない。最近フォールディングプロペラを交換した1GM搭載のオークレット26を8/28に見たらD:380mmだった。少なくともこのサイズはCorpusには取るつけ不可能だ。
2)メインセールを新調してサイズを大きくする
Corpus購入時に付いてきたメインセールはNora 21の標準サイズよりも小さい。ピークはマストトップから20cm程下がっているし、クリューも同じ程度余裕がある。ウルマンセールの前身ラムダセール製で、ウルマンセールの記録によると、前オーナーが楽にセーリングできるように1ポイントリーフ位のサイズを注文したそうだ。6年間でリーフしたことはない。少々強くてもジブを少し巻き取れば苦労せずにセーリングでき、それはそれで悪くはない。実際に測ってみるべきだが、カタログのセール面積8.21㎡に対して、写真とカタログから推定すると面積は10%余り小さい。
標準:面積: 8.21㎡ ラフ: 7.2m フット: 2.28m
現状推定: 面積: 7.28㎡(カタログ値の89%=7.28/8.21) ラフ: 7.0m(-0.2m) フット: 2.08m(-0.2m)
同じヒール角を仮定すると揚力は-10%、推力も-10%だ。これはバカにならない差だ。メインセールを替えるなら同時にジブも替えたいがこちらは悩ましい問題がある。
3)ジブの新調と引き込み角度
上り角度を悪くしている要因で、最も気になっているのはジブシートの引き込み角度だ。ジブシートはサイドステイの外側からジブシートリーダーに引いている。サイドステイの内側から引けば2~3度詰められるが、リーチがサイドステイと干渉する。
下りでジブシートを出すとサイドステイにかかってセールのRが強まり効率が悪化する。このジブは8/28に測ってみたらカタログのジェノアよりはかなり小さい。カタログからの推定するラフから垂直測ったクルーまでは約3.6mに対して実測は約3.1しかなかった。カタログサイズのジェノアにしてサイドステイの外から引くより、今よりいくらかフットを短くしてでもサイドステイの内側からジブシートを引く方が好みには合う。特にメインセールを同時に新調する場合はジブの面積縮小をメインで相殺できるだろう。ジブトラックをキャビントップに移動すれば、引き込み角はかなり小さくできるが、ジブの面積もかなり減少する。数字で評価・比較ができるといいのだが、セールメーカーに相談するのがいいかもしれない。
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