2025 1128 Mini Cooper D Clubman、2年2万キロ
BMWはDCTをハイエンドのスポーツモデルMシリーズに加え、一般モデルの一部でも使用してきた。プラットフォーム、エンジン、ミッションをBMWと共用するMiniもDCT中心だ。だが、近年は従来型のオートマチックトランスミッションへ戻り始めているそうだ。理由はいくつかある:
・最大の要因は快適性。DCTはサーキットでは強みを発揮するが、市街地走行や渋滞ではギクシャクすることがある。
・クラッチが2組あるDCTはコストがかさみ、整備も複雑になる。その一方で、トルクコンバーター式ATは進化し、多段化とトルコンのスリップの減少により走りの面でも燃費効率でもDCTにほぼ同等まで達した。
・DCTはATでは起きない過熱やジャダーが原因で耐久性で不利だ。
今のMini Cooper D Clubmanの前に乗っていたGolf VIとT-CrossはDCT(VWではDSGと呼ぶ)だった。深めにアクセルを踏み込んだときの小気味良いシフトアップは気持ちよかったが、ゼロ発進では毎回気を使っていた。Clubmanに乗り換えるときはCooper 5Drにするか迷った。5Drに比べてClubmanは乗り心地が穏やかでカーゴスペースが広いこともあったが、8速のトルコンATだったことも後押しした。MiniのDCTはVWのDSGに比べると発進の滑らかさは一枚上手だが、ATの方が気を使わないのも事実だ。
Clubmanが納車されて来週で2年2万キロになる。T-Crossの方がよくできている点は少なくない。だが、Clubmanを乗り換えたいというほどの欠点はない。その理由は発進で気を使わず気持ちよく加速する点が大きく貢献しているのではと思っている。発進、加速、ステアリングを切り出す時の反応といった運転での印象がしっくりきているからだろう。回転半径が5.0mから5.5mに大きくなったので家以外の駐車場では毎回といっていいほど切り返しを要する。そういう欠点よりも毎回何十回と繰り返すゼロ発進で気を使わない点の方が愛着にいい影響を与えているのだろう。写真は7月に富山・長野を旅行したとき。



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